✅ 結論:2026年3月23日現在、ドル円は159円台前半で推移中。
地政学リスクの高まりと米金利の高止まり観測がドルを下支えしている。
ただし、160円超えでは政府・日銀による為替介入への警戒感が高まるため、上値は限定的な見通しだ。
はじめに
予想レンジ:158.50円〜160.50円(外為どっとコム総研 予測)
現在のドル円相場は、地政学リスクの高まりを背景にドルが相対的に買われやすい状況となっている。先週末、一時ドル売りが進んだものの、週末にかけてドル買いが強まり、159.39円前後まで反発して週を終えた。今週もこの円安基調が続くのか、それとも160円の壁が立ちはだかるのか──本日のドル円分析をわかりやすく解説する。
📌 ドル円を動かした3つの材料
① 中東情勢の緊迫化と地政学リスク
中東では、米軍がイランへの地上部隊派遣に向けた準備を進めているとの報道や、数千人の海兵隊員が中東に向けて派遣されているとのニュースが相次いだ。こうした中東紛争の長期化懸念を背景に原油価格が上昇し、インフレ長期化への警戒から米国債が売られ、米10年債利回りは約7カ月半ぶりの高水準となる4.39%付近まで上昇した。地政学リスクの局面では円も安全資産として買われる場面があるが、現状はドルが相対的に優勢となっている。
(出典:外為どっとコム総合研究所 2026年3月)
② FRBの利下げ期待後退と高金利長期化観測
先週のFOMC(米連邦公開市場委員会)を受けて、米政策金利の引き下げ見通しが後退した。FedWatchツールによると、今年の米政策金利の引き下げ回数はゼロ回の見通しとなっており、FRBの利下げ期待が後退し、米金利の高止まり観測がドルを支えている。タカ派姿勢が続く限り、ドルには底堅さが期待される。
(出典:OANDAジャパン 2026年3月)
③ 日銀新審議委員の人事
本日、参議院本会議で次期日銀審議委員として浅田・佐藤両氏の起用が可決される見通しだ。市場ではすでに織り込み済みとの見方が多いが、新委員の金融政策スタンスによっては、今後の日銀利上げペースに影響が出る可能性もあり、注目しておきたい。
(出典:外為どっとコム総合研究所 2026年3月)
予想レンジ:158.50円〜160.50円
中東情勢と米金利の高止まり観測を背景に、円が売られやすい地合いが継続する見込み。ただし円のショートポジションが2024年7月以来の高水準まで積み上がっており、160円を超えた場合には政府・日銀による為替介入への警戒感が急速に高まるだろう。
テクニカル面では、160円付近が心理的節目となっており、直近高値圏での攻防が続いている。短期的には158円台後半がサポートラインとして意識されやすい。ファンダ・テクニカル両面から、160円を挟んだ攻防が今週の焦点となる。
⚠️ 今週の注目イベント
・3月24日(火)8:30 日本 2月全国消費者物価指数(CPI)
・3月24日(火)22:45 米国 3月製造業・サービス業PMI(速報値)
・3月25日(水)8:50 日銀・金融政策決定会合議事要旨
・3月26日(木)21:30 米国 新規失業保険申請件数
・3月27日(金)23:00 米国 3月ミシガン大学消費者態度指数(確報値)
特に注目は3月24日の日本のCPIだ。物価動向は日銀の利上げ判断に直結するため、結果次第でドル円が大きく動く可能性がある。
🏦 日銀の金融政策とドル円の関係
日銀の金融政策正常化路線は続いており、市場では年内に追加利上げの可能性が意識されている。日米の金利差が縮小すれば、ドル円の円安トレンドに歯止めがかかる可能性がある。現在はFRBの高金利長期化観測がドルを支えているが、今後の日銀の動向次第では相場の流れが変わる局面も出てくるだろう。
まとめ:160円の壁が試される週
2026年3月23日のドル円予想は、地政学リスク・米金利高止まり・日銀人事という3つの材料が重なり、底堅い展開が続く見込みだ。
ファンダメンタルズ・テクニカル両面から見ても、160円ラインを突破できるかどうかが今週最大の焦点となる。超えれば介入警戒で上値が重くなり、下回れば再び159円台での攻防が続くだろう。今週の経済指標の結果を見ながら、慎重にトレードの判断をしていきたい。
💡 ドル円相場の動向は日本経済全体の金利・物価にも直結する。FXトレーダーはもちろん、資産運用や住宅ローンを考えている方も、今週の相場の動きから目が離せない。
- 出典:外為どっとコム総合研究所
- 出典:OANDAジャパン
- 出典:株式新聞
(2026年3月23日時点の情報をもとに作成)

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